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体験レッスンレポート

サイマル・アカデミーの中国語通訳者養成コースは、1981年に開設し数多くの日中通訳者を輩出しているコースです。今回は、その中国語通訳者養成コースの体験レッスンの様子をお伝えします。

レッスンは実際の授業と同様に、中訳(日本語→中国語)と日訳(中国語→日本語)に分かれており、基礎科レベルの教材を使用します。

前半は王先生による中訳のレッスンです。通訳の題材は歓迎レセプションの司会。参加者は配布された単語リストに目を通した後、通訳する音声を聴きます。一通り聞いた後、先生が一人ずつ当てそれぞれの通訳を確認します。
日本語の表現をそのまま中国語に訳すと違和感があるので、中国語的に自然な表現を目指しましょう」というアドバイスにみなさん納得の様子でした。
 

中国語通訳体験レッスン1

中国語通訳体験レッスン2

後半は神崎先生による日訳のレッスンです。
冒頭に「通訳にとって大事なことは何でしょう」と投げかけた先生。発音、専門用語、慣用句・ことわざ、直訳と意訳など先生のこれまでの経験から得た内容を伝えていました。

中訳同様に単語リストをチェックしてから通訳音声を聞き、通訳をします。今回は視察を想定した内容です。1文ずつ区切って一人ずつ通訳をしますが、初体験の方が多くなかなか言葉が出てこない場面も。「例えば『太大』と言っても、『大変、とても、あまりにも』などいろいろな日本語訳があります。言葉の引き出しを増やし、その場にあった言葉を選ぶのがポイントです」と、先生が出すヒントを頼りにみなさん一生懸命通訳をしていました。

最後に質疑応答があり、120分のレッスンは終了です。体験レッスンは日本語・中国語が母語の方が一緒に参加しますが、実際の授業では本科Ⅰまで母語によってクラスが分かれているため、より密度の濃い授業が受講できます。通訳者養成コースでぜひ通訳者への道を切り拓いてください。