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受講生メッセージ

これまで、どのような案件を担当しましたか。

精進料理店のオーナーシェフに外国人シェフが個人レッスンを受けに来日した際の通訳や、ニューヨークから観光でやって来たご家族の蕎麦打ち体験教室での通訳をしました。そのほかにも、展示会でのブース付き商談通訳なども担当しました。

難しさを感じた部分はどこでしょうか。

料理レッスンの通訳では、日本料理の神髄を伝えたいというシェフの熱意とこだわりをいかに上手く伝えるか、背景にある仏教や日本の歴史についてどう正確に説明するか、繊細な作業、動作をどのように的確かつ美しい表現で説明するか、など予想以上に神経を使いました。

展示会通訳では、業界のプロや研究者が最先端技術について説明したり、意見交換したりする際、的確な用語を使わなくてはならない点が難しかったです。新しい技術の場合、ウェブサイトの検索などでは十分に事前準備ができないので、当日のブリーフィングで理解できるよう、ベースとなる知識と理解力を日頃から養っておく必要性を感じました。
 

授業での学びが生きた場面を教えてください。

授業で「例えば主語を省略している場合など、話者の説明が不十分と思ったら確認して良い、むしろ自らの推察で訳したりせず、きちんと確認してから訳すべき」とのアドバイスをいただいていました。

展示会通訳で、まさにそうせざるを得ない、そして、そうして良かったと思う時がありました。某国の企業が自社の技術をアピールしに来ていましたが、その学術的理由付けに納得できないという日本企業の研究者が会いに来た場面での通訳。内容が専門的で数式なども出てきたので、着席してノートへの記述も依頼し、主語を確認しながら論旨がずれないよう慎重に進めました。
 

通訳現場で感じたアカデミーの教えとは?

現場に行かせていただくことで、授業で先生が仰ってることがより良く理解できました。
例えば、素晴らしい表現を探したりせず、早く訳出するべきとか、一瞬迷子になってもいかに立ち直せるかが大事とか、常に集中力をキープしていないと思わぬ罠があるとか、何気なく先生が注意して下さることが、その通りだなと感じています。

通訳OJTを通じて感じたこと

自らの過去の経験から金融業界の仕事を目指していましたが、OJTで様々な業界の仕事に送り出していただくことで、自分の英語に偏りがあることに気づくことが出来ました。今後の勉強法についても考えるきっかけになっており、貴重な経験を積ませていただいています。