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受講生メッセージ

現在のお仕事について

ISO等の国際規格の認証審査を提供する企業の通訳翻訳チームに所属し、社内外の通訳及び翻訳業務を行なっています。
通訳と翻訳の割合は2:8程度で、通訳業務は社内月例会議で海外との電話会議通訳、海外より招待した講師のセミナーでの通訳、外国人審査員に同行しての審査通訳などがあります。翻訳業務は、メール等の社内文書の翻訳及び、審査関連資料の翻訳を行なっております。

具体的なお仕事の内容について

審査の無い時は、出勤後新しい翻訳依頼がないかを確認し、その日行う翻訳業務の内容を配分します。審査関連資料は数十枚に及ぶこともあり、期限から逆算して翻訳時間を配分しなければいけないので、常に翻訳ペースを意識して取り組むようにしています。
審査がある時は、先行して審査で使用する文書類の翻訳、宿泊や移動の手配を行い、開始後は終日審査に参加しながら逐次通訳を行います。終了後には、審査報告書や関連資料を翻訳します。
審査に外国人審査員を招く場合は、数週に及ぶツアーの同行となる場合が多く、長時間の通訳経験を得られるのは魅力です。通訳する内容も顧客毎に異なり、審査という特性上、正確さが求められるのでワードチョイスをより慎重に行うようになりました。通訳・翻訳共に、ハードではありますがとても貴重な経験を得ています。

サイマル・アカデミーを選んだ理由を教えてください。

大学時代に通訳に関する講義を受講し、その時から「通訳」という職業に興味を持っていました。大学卒業後電子機器メーカーに就職しましたが、その間通訳技能を身につけるべく、費用・環境・評価体制の公正さ・所在地のアクセスが良かったことから、サイマルに入学しました。
当時の仕事は仕事量が多く残業や出張に対応しながらの勉強が難しくなり、その後一旦お休みを取りましたが、ステップアップの準備が整ったと感じたタイミングで、学校にも通える仕事に転職し復学しました。

授業で役に立ったことはなんですか?

学んだことの中でも特に仕事に活きていると感じるのは、リテンションやパラフレージング、リプロダクション、単語を正確に選ぶこと、相手を意識した訳出など、通訳技能の「基礎」に当たる部分です。また、通訳に入るまでの準備や、メモ取りについても授業で教わったことを元に、実務経験を通じて自分なりのやり方を模索しています。
業務の中で、まだ授業で取り扱っていなかったウィスパリングをやることになった際や、セミナー時大勢の前で通訳することになった際には、先生に気をつけるべき点や体験談などをお伺いし、自分のパフォーマンスに役立てました。何よりも、先生自身も難しさを感じる事があったり、キャリアの始めの頃には苦労をされたりしたという話を聞き、未経験の場面にも挑戦していく勇気をもらいました。

通学してよかったことを教えてください。

まず先生である現役通訳者の生の経験談を聞けることです。通訳業界がどのようなものかを垣間見ることが出来、今後自分がめざす先に何があるかを知れることで、より具体的な自分の将来像を持てます。実際の現場で気をつけていることや、先生自身が模索した手法などは、自分自身のキャリアアップを考えていく中でとても参考になっています。
また、クラスメイトとの交流は、勉強を続けていくモチベーションに繋がり、授業中でのクラスメイトの訳出のひとつひとつが自分にとっての学びとなっています。クラスメイトの中には、既に通訳として仕事をしている人もいますので、情報交換の場としてもとても有意義です。様々な職種や背景の方がいるので、みなさんの経験談や知識を共有できるチャンスにもなっています。

SBC登録のメリットや、サイマルのキャリアサポートについて

アカデミーとSBCは連携しているので、仕事を探す上でのこちらの要望なども敏感に汲み取ってもらえる点がメリットだと思います。担当者の方には、日頃からスピーディーな対応をしていただいており、契約更新などの際もこちらの希望に耳を傾けてくれるので、それまで正社員だった雇用形態が派遣に変わる際にも、不安なく決断できました。

濱口さんのキャリアアップ例

【大学卒業後】電子機器メーカー営業職(正社員)
まずは通訳のベースとなる知識と社会経験を身につけようと製造業に就職。
英語の使用頻度は少なかったですが、製造業特有の業務に触れ、社会人としての基本的な経験を積むことができました。

【現在】規格認証企業での通訳・翻訳(派遣社員)
SBCの紹介で、通訳翻訳チームのメンバーとして勤務。 アカデミーに通学しながら、英語が多く使えるだけでなく通訳経験も積めるような仕事を探していたところ、現在の仕事をSBCに紹介していただきました。チャンレンジングな内容ではありますが、学びの多い仕事です。

今後の目標を教えてください。

今後の目標としては、通訳コースまで完了することと同時に、仕事での通訳の割合を少しずつ増やしていければと思っています。また、通訳のパフォーマンスの面では、使えるボキャブラリーを増やして表現の幅を広げると共に、各分野の背景知識を少しずつ増やし、コンテクストの理解に取られる時間を少しでも減らしていきたいです。訳出をする際の声の緩急や抑揚、発声の大きさなど、より聞き手を意識しながら自分で調整していけばと思っています。

濱口キヨノさん

通訳者養成コース

上智大学卒業後、電子機器メーカーで働く傍ら、通訳技能を身につけるためサイマル・アカデミーに入学。休学を挟み2015年より通訳者養成コースへ復学。サイマル・ビジネスコミュニケーションズ(SBC)に登録し、現在は派遣社員として国際規格認証審査企業にて通訳・翻訳を担当。