遠藤 幸恵 さん
受講中のメモやトライアル評価で指摘された弱点を意識して仕事に臨んでいます
外資系企業で10年ほど勤務する中で、英語を日常的に読み書きする必要があり、英語は独学で習得してきましたが、社内で通じる英語としては不自由していませんでした。ただ、英語を主軸に据えてプロとして仕事をしたいと考えたとき、確固とした基盤や柱にするものがなく力不足を感じていました。
通じるだけの英語、というレベルを超えて、やっぱり翻訳者が書いたものは違う、と思われるプロの仕事を目指したいと考え、それにはプロのお話を聞くのが一番と考え受講を決めました。自身の都合で通学は難しかったため、インターネット講座を選びました。講義が英語で行われること自体も勉強になると思ったことと、翻訳者として登録できる可能性のあるトライアルが受けられることも、受講の後押しになりました。
講座では、翻訳というのは文章の表面的な変換ではなく、文化の違いの考慮や、文章の対象者と背景の理解、文脈に沿った語の選択とライティングが重要だということを、いろいろな実例に即して学ぶことができました。実際に仕事をしないとわからない視点が数多く得られました。知っているつもりでも完全に身についてはいなかった文法のポイントや、辞書的な意味に頼ると間違えやすい言葉の選択なども、身に覚えがある内容もありとても納得できるものでした。
受講後、実際に翻訳業務に携わるようになってからも、講座で学んだことはいつも頭にあります。通じる英語を書いてしまうのはできますが、それはしないで、まずお仕事の背景を把握し、原文と参考資料等に目を通して、背景も含めて対象を十分に理解するように努め、関連情報や文脈に沿った適切な訳語等も十分に調査してからライティングするよう常に心がけています。仕事中、受講中に取ったメモをまとめたもので復習することもあります。また、最後のトライアル評価で指摘いただいた自身の弱点も特に注意しています。
受講時に目指していたプロのレベルに到達するには知識、調査力、ライティングスキルなどまだまだ各種積み重ねが必要ですが、1つ1つのお仕事で現在のベストを尽くして少しずつでも目標に近づいていきたいです。
翻訳者登録後の担当案件
現在は理系全般。直近では天文学、科学関係の日英翻訳を担当。