日英ディスクロージャー翻訳講座
- 全3回
- 課題添削 1回
- 受講期間 約3カ月
受講料 22,000円(税込)
小林大和(翻訳者/チェッカー(ディスクロージャー/IR案件))
- 英訳経験者
- 金融・IR分野に関心のある翻訳実務経験者
- 英訳でのリサーチやデータチェックの実績が豊富な方
テキスト(PDF)、参考資料(PDF)
教材の送付サービスは行なっておりません。
2022年に東京証券取引所の株式市場の再編によりプライム市場が運用開始となり、ディスクロージャー分野の翻訳はますますニーズが高まっています。
「ディスクロージャー翻訳」と言うと、専門的で高度な分野のように思われがちですが、実は「定型的な英訳表現の習得により、効率的な翻訳作業ができるようになっていく」ことがその特長であり、翻訳スタイルのポイントを掴むことができれば、そこまで難しい分野ではありません。
この講座では、ディスクロージャー翻訳を正しく理解しつつ、例題や実際の案件資料を使用しながら「数字・勘定科目」、「過去踏襲」、「申し送り事項」といったディスクロージャー翻訳作業特有の項目を学び、一部上場企業レベルの案件を継続受注できる確かなスキルの習得をめざします。
※本講座はオンラインミーティングを使用した収録映像です。
※2021年8月および10月にオンラインで開催した「ディスクロージャー翻訳ワークショップ」と同内容です。
レッスンタイトル | 内容 | 時間 | |
---|---|---|---|
1 | ディスクロージャー翻訳と最重要ポイント(1) | ディスクロージャー翻訳ではどういった文書を扱うのかを確認した後、実際にディスクロージャー案件の翻訳をする際に気を付けなければならない最重要ポイントを見ていきます。 第1回では単純でありながら、間違いが許されない「数字・勘定科目」を取り上げます。テキスト比較ツールやEDINETタクソノミ、串刺し検索等の活用法を紹介しつつ、実際の操作方法を見せながら分かりやすく解説していきます。 |
約25分 |
2 | 最重要ポイント(2)と演習課題(1) | 第1回に引き続き、最重要ポイントである「過去踏襲」「申し送り事項」について解説していきます。実際の作業時に起こりやすいエラーや講師自身の翻訳者としての経験を交えて分かりやすく説明します。 後半では、ディスクロージャー案件で頻出の文章を使用し、演習課題を見ていきます。間違えやすい箇所やどのように検索するか、翻訳方針の見方等、実際の作業手順を見せながら、演習課題に取り組みます。 |
約33分 |
3 | 演習課題(2) | 引き続き、企業の「招集通知」を参照しながら、実際のディスクロージャー案件の作業手順をイメージして、演習課題に取り組みます。参照資料、翻訳方針をしっかり確認しつつ、第1回、第2回で学習したテキスト比較ツールや検索方法等を活用して、課題に取り組みましょう。 | 約22分 |
コース受講後に課題として日英ディスクロージャー翻訳の修了テストが付いています。
添削の後、参考訳例を付けてお返しします。
修了テストの評価が高かった方は、翻訳者登録のご希望があれば株式会社サイマル・インターナショナルにご紹介いたします。ご登録には、別途審査があります。
- ディスクロージャー翻訳の品質を確保するために重視される点や、翻訳の詳細で具体的なプロセス、利用できる情報源やツールについて十分にご教示いただき、大変参考になりました。
- 基礎的な部分もやってみるとできなかったりするので細かい点まで注意することの重要性を認識できた。ツールの情報は、どのような翻訳の分野でも役に立つと思うので大変有難い。
- ディスクロージャー翻訳についてよく理解でき、そのやり方を大変具体的に学ぶことができた。また、これまで知らなかった辞書や用語集、ツール、検索方法について知ることができた。
- ディスクロージャーの翻訳の目的、手順、ツール、細かい注意点を学べました。また経験豊富な翻訳者の方々がどのようにお仕事をされているかについてお話を伺えたことも有益でした。
- 演習によってどのように作業を行うかがよく理解できました。今後は教えていただいたツールや辞書等をスムーズに活用できるようにし、ディスクロージャーの文章や用語を少しずつ習得していきたいと思います。どうもありがとうございました。
受講者のみなさまへ
「ディスクロージャー翻訳」と言うと、金融、会計、法律といった専門知識が求められ、敷居が高いのではないか、というふうに感じられている方も多いかもしれません。確かにそれなりの専門知識は必要ですが、それはどの翻訳分野でも一緒ですし、ディスクロージャー翻訳で求められるものが他の分野に比べて格段にレベルが高いということはありません。
私自身、ネイティブではありませんし、実は英語圏での生活経験もありません。そんな私がこうして翻訳者として活動を続けてこられたのは、分野が「ディスクロージャー翻訳」だったからかもしれません。そして早い段階から翻訳支援ツールを導入して定型表現のストックを蓄積してきたことが大きく寄与しているのではないでしょうか。
ディスクロージャー翻訳は、定型的な表現のストックを増やし、検索テクニックを身に付けることによって、翻訳技術、作業効率を飛躍的に向上させることができます。また、ディスクロージャー案件は定期的に発生しますので、実践的テクニックを身に付けることにより、安定的な受注が見込めます。
これからディスクロージャー翻訳にチャレンジしようと思っている方、すでに従事しているけれどもっと効率的な方法を知りたいという方、一緒に勉強していきましょう。