修了生メッセージ
長岡里奈さん
サイマル・インターナショナル登録通訳者
どんな仕事でも果敢に取り組み
実践での経験値を高めていきたいです。
入学したきっかけを教えてください。
大学2年生のとき授業で通訳訓練のカリキュラムに触れ、通訳が単に英語を話せるだけでなく、多様なスキルを複合的に活用することを知り、興味を持ちました。
その後、知人の紹介でサイマル・アカデミーを知り、夏期プログラムを受講しました。先生方の丁寧な指導とクラスメイトの熱心さを見て、しっかりと学べる環境が整っていると感じ、通訳コースに申し込みました。あまり迷うことなく、運命に引き寄せられるような感覚で入学を決めました。
印象深い授業について
一番初めに受けた通訳準備と最後の同時通訳のクラスが特に印象に残っています。
大学3年で通い始めた通訳準備のクラスでは、ニュース音源を使ってシャドーイングやリテンション、要約の練習を行い、その後逐次通訳の練習をしました。毎回逐次通訳に取り組むのが楽しみで、自分がやりたいことを見つけた気がしてワクワクしていました。
最後の会議通訳Ⅱのクラスでは、毎週教材のスピードがどんどん上がり苦戦しましたが、先生の「ゆっくりなら誰でもできるが、速いスピードでどのようにまとめて処理し、納得のいく通訳をするかがプロの腕の見せ所」という言葉が心に残りました。それ以来、ただ訳すのではなく、重要な情報を見極めながら訳すことを意識し、心にも余裕が生まれるようになりました。先生の言葉を忘れないようにしたいと思っています。
今後の目標を教えてください。
将来は、外交や安全保障などの国際会議で通訳をするのが目標ですが、まずは分野を絞らずどんな仕事でも果敢に取り組み、実践での経験値を高めていきたいと思っています。
通訳を通じて、言葉の壁を越え、新たな発見や交流、ビジネスチャンスを生み出すお手伝いをしたいと考えています。
これから通訳者を目指す方へメッセージ
通訳をする際には、常に2つの壁に直面します。それは英語力と背景知識です。どちらも明確な範囲が決まっているわけではなく、絶えず勉強を続ける必要があります。日々の訓練を通じて、英語力と背景知識を同時に強化し、その両者のバランスを保つことが重要です。
逐次通訳でも同時通訳でも、背景知識があればこそ訳せることがあり、英単語を知っていることで訳せることもあります。しかし、どちらか一方に偏ると伝わりにくい訳になってしまうため、たくさんの練習を通じてバランスを整えることが重要です。
私自身もまだまだ英語力や知識が不十分な分野がありますので、これからも努力を続けていきたいと思っています。通訳者を目指す皆さんも、ぜひこのバランスを大切にしながら、学び続けてください。
長岡さんの受講コース
通訳準備→通訳Ⅰ→通訳Ⅱ→通訳Ⅲ→通訳Ⅳ→会議通訳Ⅰ→会議通訳Ⅱ