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英語力が必要な秘書
「バイリンガルセクレタリー」とは
日本語と国際共通語である英語を使って秘書業務を行う「バイリンガルセクレタリー」は、グローバル化が進む日本において、外資系企業をはじめ様々な企業で需要の高い職種です。バイリンガルセクレタリーになるためには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
今回は、バイリンガルセクレタリーについて詳しく解説していきます。
バイリンガルセクレタリーとは
「バイリンガルセクレタリー」というのは、2カ国の言語を使って仕事をする秘書のことをいいます。上司の職業や職位によって業務内容は異なりますが、スケジュール管理、電話やメール、来客の対応、会議資料の準備、出張の手配といった一般的な秘書業務だけではなく、会議の通訳やメールの翻訳などの英語に特化した業務を行うことも特徴です。
また、外国人上司のもとで秘書をする場合は、仕事上の業務以外にも、役所の手続きや病院の予約など、日常生活のサポートが含まれる場合も珍しくありません。
求められる英語力、スキル
バイリンガルセクレタリーとして仕事をする場合は、当然のことながら英語のスキルは必須です。業務にもよりますが、一般的にTOEIC®800点以上の英語力が必要だといわれています。ただし、上司が外国人か日本人か、またその上司の日本語、英語のレベルによって求められる英語力は異なります。
例えば日本人上司の場合、日常的なコミュニケーションは日本語で行われますが、海外支社や海外企業とやりとりする際、メールの翻訳から、電話の取次ぎ、日本語で作成した資料やメールの英訳などの業務が発生します。
一方、上司が日本語を全く理解していない外国人であれば、仕事の指示を受けるのも、報告をするのも全て英語で行われ、メールや資料の翻訳はもちろん、その上司が入る会議やミーティングに通訳として同席したりすることが求められるため、英語力だけでなく通訳・翻訳スキルが求められるケースも少なくありません。
英語力以外には一般的な秘書業務と同じように、ビジネスマナーやコミュニケーション能力、周りへの気遣いができるホスピタリティ、必要な情報を取捨選択したり、仕事の優先順位をつけられる情報処理能力、Word、ExcelなどのOfficeソフトを含めたパソコンスキルなどが必要です。急な予定の変更にも瞬時に対応できる臨機応変さも秘書ならではの必須スキルといえます。また、個人付・役員付・グループ付、など誰に付く秘書なのかによっても業務内容は異なります。
バイリンガルセクレタリーになるには
バイリンガルセクレタリーになるためには、英語でのコミュニケーション能力のほかに、社会人としての実務経験を問われることがあります。そのため、英語力の向上だけでなく企業で実務経験を積むことが大切です。上司や役員などにアシスタントや秘書として付いた経験が優遇されるといわれています。
また、前述した通り英語でのコミュニケーション力だけではなく、通訳・翻訳のスキルが求められることもありますので、その場合はスクールに通うなどしてスキルを身につけましょう。
バイリンガルセクレタリーは、正社員や契約社員など直接募集している求人もありますが、派遣社員や紹介予定派遣、またエージェント経由でのみ募集している直接雇用ポジションも多く見受けられますので、人材派遣会社や紹介会社に登録し、スキル、経験に合った仕事を紹介してもらうこともお勧めです。人のサポートが好きで英語を使った仕事に興味のある人は、バイリンガルセクレタリーをめざしてみてはいかがでしょうか。