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在宅ワークの魅力「翻訳者の働き方」
翻訳者は通訳者と同じく言葉のエキスパート「専門職」ですが、その最大の特徴としては在宅で仕事ができることにあります。
翻訳者の働き方とその違い(メリット)について見ていきましょう。
働き方の種類とその違い
翻訳者として働く場合には、「社員」「フリーランス」の二つに分かれます。
社員の場合は、企業や団体に正社員・契約社員あるいは派遣といった形で働きます。企業・団体によっては週5日在宅勤務としているところもありますが、社員の場合には、一般的に出社ベースで働くことが基本です。
フリーランスは社員とは異なり、仕事が入れば働くということになりますが、自宅で仕事をすることになりますので出社をする必要は一切ありません。
社員・フリーランスそれぞれのメリット
社員とフリーランスそれぞれのメリットを見てみましょう。

収入の安定
収入面では、社員として働くほうが安定します。社員であれば基本的に固定給となりますが、フリーランスの場合、経験や専門知識の有無により仕事が増減することがあります。特に医薬や金融、ITなど専門性の高い内容の文書には、専門知識を持った方にお仕事が入るケースが多くなります。
休みの取りやすさ
フリーランスのほうが、いつでも休みをとれるメリットがあります。翻訳者の場合、納期が守られればいつ仕事をしてもよい、自分のペースで仕事ができるという点が魅力となります。夏期休暇中は別宅で空いた時間に翻訳をする、といった方もいらっしゃいます。
社員ですと会社の休日や有給休暇との兼ね合いとなり、フリーランスと比べ自由度は低くなります。
知識の習得
知識の習得は、フリーランスは全て自分の力で情報収集を行うことになるため、社員として働くほうが勤め先の業界知識量が圧倒的に多くなります。マニュアルや内部文書にも多く触れることができるため知識強化する上で大きな強みになります。
スキルアップ
スキルアップについてはどうでしょうか。社員・フリーランスともにメリットはあるものの、ややフリーランスのほうがメリットが大きいといえるでしょう。
通常、翻訳した後には別の翻訳者がチェッカーとして入ります。社員の場合、スタッフ数も限られていますので毎回同じ方がチェックすることが多くなりますが、フリーランスの場合、チェッカーとして入る方は毎回異なります。プロの目で訳文にチェックを入れるため、誤訳や表現など自分では気づかないことに気づかせられることが多いでしょう。
また翻訳だけでなくチェックの仕事もすることができれば、自分以外の翻訳者の訳文に多く触れることができます。クライアントやエージェントからのフィードバックが入ることもありますので、どういった訳が求められているのか肌で感じることができます。
定年後の働き方
フリーランスには定年がありませんので、副業として働いている方や定年前後で翻訳スクールに通い、第二の人生としてフリーランスになり長く働いている方もいらっしゃいます。
翻訳者の最大のメリットは在宅勤務のしやすさですが、外出が少ない分人との会話が減るため、リフレッシュやメンタルコントロールといったことも重要になります。メリット・デメリットはそれぞれにありますが、在宅で働きたい、自分の時間を作りたい、定年後も自分のペースで長く働きたい方にとって、フリーランスは魅力的な仕事といえるでしょう。