小松 達也
サイマル・アカデミー創設者
言葉の力は、半分は知識であり考える力です。
通訳者は常に自らの外国語の力を磨き続けなければなりません。

本校の通訳者養成コースの目的は、本格的な会議通訳者を育てることです。複雑な国際情勢を反映して、世界では政治・経済・ビジネス・環境などの分野で2国間協議や国連・OECDなどの多国間会議に至るまで数多くの国際会議が開かれています。そしてこれらの会議のほとんどで通訳者が必要とされます。
サイマル・アカデミーはこのようなニーズに応えようとするものです。外国語を正しい日本語に訳すのみならず、母語である日本語を正確で自然な外国語で表現しなければなりません。そのためには高い英語など外国語の力が必要です。通訳者は常に自らの外国語の力を磨き続けなければなりません。これは一生続く作業だと思います。
また通訳者は話の内容についてもある程度の知識を持っていなければなりません。それがなければ、刻々と変わる世界の動きについてのスピーチを理解できないからです。日ごろから世界情勢に関心を持ち、英字新聞やTIMEなどの雑誌を読みCNNなどを見ることによって、外国語力を磨くと同時に世界の情勢に明るくあってほしいと思います。この二つは現代の知識人にとっても必須のものでしょう。サイマル・アカデミーはこのような人材を育て磨くことによって、質の高い会議通訳者を供給し続けようとするものです。
講師はすべてベテランの通訳者、教材もまた実際の講演や会議からとった生のスピーチです。逐次通訳の基礎からブースでの同時通訳まで実用的な力を身に着けることをめざします。良い会議通訳者は常に求められています。興味のある方はぜひ門を叩いてください。